商品は、知名度があるから売れる。広告は知名度を上げるために出す。

業界誌・紙の広告というと、効果が今一つ把握しきれないし、費用対効果で考えたときに続ける意味があるのかと危惧されている広報担当者の方も多いのではないかと思います。簡単な話ですが、ある商品の広告を出して、そのことによって商品が売れて得られた利益が、広告掲載料を上回れば、費用対効果の観点から合格、ということになるでしょう。誰もが理解できる単純な話です。

しかし、もしこの基準だけで判断し、販促戦略を考えていたら、商品は10年経とうが、20年経とうが、100年経とうが絶対に満足には売れません。なぜなら、商品は広告出すから売れるのではなく、その商品を販売する業界での知名度・認知度があって、信頼があるから売れるからです。知名度・認知度があって、信頼がなくてはならないのは、その商品についてだけではなく、商品を販売する会社についてもです。むしろ、会社についての信頼の方が大きいかも知れません。

広告を出すのは、そのことによってすぐに商品を売るためではなく、業界での知名度・認知度を向上させ、維持していくためだということを理解しなくてはなりません。これは、マーケティングの基本中の基本です。英語を学ぶ際にまずはアルファベットを覚えなくてはならないのと同じぐらいのレベルの話です。

当社の広告主の約7割はもう10年以上、毎月広告を掲載頂いているクライアント様になりますが、こうした価値観を共有しながら、業界での知名度・認知度の維持・向上に日々努めています。